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整体は「いきなり施術」してはダメ?検査から入る施術の流れを解説

2026/7/27

施術に入る前に何を確認するかで、その後の判断の精度は変わります。

この記事では、一人治療院を営む、またはこれから独立を目指す施術者に向けて、熊谷剛の施術レッスン動画をもとに、評価から施術に入るまでの流れを解説します。

訴える場所と負担が生まれている場所は一致するとは限らず、時には施術より回復を優先すべき体の状態もあります。その判断と考え方の参考になれば幸いです。

監修者 熊谷剛

監修者

熊谷 剛

監修者

熊谷 剛

疲労回復整体オンラインサロン代表。「結果が出せる整体師に負担を掛けない技術」である疲労回復整体の生みの親でもあり、過去に技術を学んだ整体師は延べ13,000人を超える。

監修者 熊谷剛

監修者

菅原 春樹

監修者

菅原 春樹

体育大学卒業後、整体師スタッフとして熊谷先生が経営する整体院に就職。現在は整体院2店舗を経営し、患者さんの平均在籍期間は約11ヶ月、LTVは20万円を超える。

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この記事でわかること

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施術に入る前に確認しておくべきこと

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痛みの場所と原因の場所を分けて考える視点

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検査結果から施術の可否を判断する思考プロセス

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明日の臨床に持ち帰れる応用のポイント

ー 今回取り上げる動画 ー

今回の症例

整体を学び始めて数か月の先生が、熊谷の指導を受けながら、一人の受け手を評価していきます。

受け手の訴えは、以下の三つでした。

  1. 朝起きた直後の数歩が歩きづらい

  2. 動かさない日ほど左肩の張りがひどくなる

  3. 右腰の上が張っている

評価を進めるうちに、肩こりに見えていた背景に、全身の疲労が積み重なった状態があると分かってきます。

ここがポイント

最初に訴えられた場所だけを見て、すぐに施術部位を決めないこと。

施術していい体かどうかの確認

熊谷は訴えの内容より先に、「施術していい体かどうか」を確認します。

骨折や炎症の有無を確かめずに施術へ入れば、受け手を危険にさらしかねません。

施術前の状態を押さえておくと、受け手が変化を実感する材料になり、施術者にとっても、その日にどこまで進めるかを判断する基準になります。

症状を改善する方法を考える前に、まず施術を行える状態かを確認します。

施術前の状態が分からなければ、施術後にどのような変化が起きたのかも比較できません。

熊谷の考え方

病院で検査もなくいきなり薬を渡されたら違和感を覚えるはずです。検査をしないで施術するのは、暴力と変わらないという考えです。

肩の訴えと検査結果のずれ

最初に確認するのは、訴えのある左肩の可動域です。

このとき、血液検査で採取する場所や量が毎回違えば比較できないのと同じで、検査も肘の同じ位置を持ち、左右で同じやり方をそろえて行います。

  1. 左右の肩を同じ条件で確認する — 持つ場所や動かす角度をそろえ、左右差を比較できるようにします。

  2. 肩以外の動きにも検査を広げる — 左肩の可動域には左右差がほとんどなく、体幹をねじる動きで骨盤に引っかかりが出ました。

  3. 訴えと原因を切り分ける — 左肩の張りがあるからといって、左肩そのものが原因とは限りません。

患者さんの言う「つらい場所」と、施術者が評価する「原因のある場所」は違うことがある。

左肩の硬さも、それ自体が原因とは限らず、体がバランスを取るために必要としている反応であることもあります。

足から全身へ検査を広げる

骨盤の引っかかりから足のテストへ進むと、左足首の動きの乏しさが見つかりました。

ただし、足首や膝を個別に見ても、明確な引っかかりは出ません。

熊谷の考え方

わからないときは、無理に原因を決めつけません。

足を支えると滑らかに動き、支えを外すと引っかかる。この所見から、足首の不安定さを、ほかの部位の硬さで補っている構図が見えてきます。

体は、内臓や神経系など、いくつもの方法でバランスを取ります。そのため、直すべき場所がすぐには見えないことも珍しくありません。

脚の長さが揃うときの見極め

仰向けで左右の脚の長さを見ると、揃っていました。熊谷は、この症例ではこれを望ましくないサインとして扱います。

体は暑さや寒さ、疲労に対して、歪むことでバランスを取るという考え方です。そのため熊谷は、左右が揃う状態を、歪ませる力すら出しにくいほど回復力が落ちた状態と見立てました。

頭部を押しても反応がほとんど返らない所見も重なりました。

この状態では施術を重ねない

この状態で施術を重ねると、一時的に楽になっても、かえって動きづらくなる可能性があると判断しました。

そのため、この回は施術よりも回復を優先しています。

回復に向けたあとの変化

全身の循環や内臓の疲れへ働きかけ、回復に向けたところ、揃っていた脚の長さに再び差が出ました。

  • 脚の長さに再び差が出た

  • 頭部の反応が戻った

  • 筋肉を動かしやすくなった

熊谷は、これらを体が歪んでバランスを取る力を取り戻し始めたサインとして読み取ります。

同じ検査でも、施術のどの段階で行うかによって、読み取れる情報は変わります。

ここで改めて検査すると、それまで見えなかった側の制限が浮かびました。この段階で初めて、その日の施術に入れる状態になったと判断します。

※効果や経過には個人差があります。ここで紹介している内容は、この症例に対する見立ての一例です。

臨床への応用ポイント

  • 初診では症状の内容より先に、施術してよい体かどうかを確認する

  • 検査は持つ場所・角度・左右のやり方など、毎回同じ条件で行う

  • 痛みを訴えている場所と、負担が生まれている場所を分けて考える

  • 左右の脚の長さが揃う所見を、その場の施術より回復を優先すべきサインの一つとして検討する

  • 体の変化を少しずつ患者さんに見せる

  • 硬いところは硬いと正直に伝え、施術前後の変化を根拠として示す

患者さんへの説明

「ここは動きやすくなりましたが、ここにはまだ硬さがあります」と、現状を正直に共有することも、信用につながります。

動画の内容を臨床に取り入れる前の安全確認

この動画は、検査から評価、施術に至る判断の流れを追う参考素材です。

手技だけを切り取って真似ると、背景にある判定の考え方が抜け落ちます。

危険なサインを見逃さない

施術者には、危険なサインを見分け、対応できる範囲を超えると判断したときに、医療機関へ紹介・連携する役割があります。

  • 脚の強いしびれや力の入りにくさ

  • 排尿・排便の異常

  • 発熱をともなう安静時痛や夜間痛

病気の診断や治療は医療機関の領域です。こうしたサインがある場合は、施術を進める前に医療機関との連携を優先します。

施術の流れを習得する

施術前後の変化を見極め、痛みの場所と原因の場所を切り分け、回復を優先すべき段階を判断する。

ここは、手技そのものよりも習得に時間がかかる領域です。

「疲労回復整体オンラインサロン」では、こうした評価から施術に入るまでの判断の流れを、実際の施術動画で確認できます。

日々の臨床の合間に少しずつ学びたい施術者に向いた、学びの場のひとつです。

オンラインサロン
会員の声

オンラインサロン会員の声

「正直に言うと、近くにいる同業の仲間にはあまり教えたくない——それくらい、差がつくと感じています。」

会員/施術歴20年以上

「入るのに悩んでいるなら、とりあえず3か月間入って全部のコンテンツ見てください。きっと良さが分かると思います」

柔道整復師 / 自費院独立開業

「症状の根本原因を探る検査技術と体が治るプロセスに沿った施術を学びたければ疲労回復整体オンラインサロン一択ですね」

整体師 / 施術歴10年以上

変化が出る。患者が驚く。施術が楽しくなる。

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まとめ

施術に入る前に、症状の内容より先に、施術してよい体かどうかを確認します。検査は同じ条件で行い、施術前の状態を先に押さえておきます。

痛みを訴える場所と、負担が生まれている場所は一致するとは限りません。硬さも、そのまま原因とは限りません。

分からないときは無理に決めつけず、次の検査へ進みます。

こうした判断を積み重ね、体の変化を少しずつ患者さんに見せ、硬いところは硬いと正直に伝えることが、施術の質と信頼につながります。

よくある質問

Q. 初診でまず何を確認すればよいですか?

A. 症状の内容より先に、施術してよい体かどうかを確認します。骨折や炎症の可能性など、施術を進める前に注意すべき状態がないかを問診や検査で確認します。

Q. 痛みを訴える場所をそのまま施術すればよいですか?

A. 痛みを訴える場所と、負担が生まれている場所は一致するとは限りません。

今回の例でも、左肩の張りを訴える受け手に対し、実際の評価では骨盤や足首に引っかかりが見つかりました。訴えの場所だけで判断しないことが大切です。

Q. 検査で分からないところがあるときはどうしますか?

A. 無理に原因を決めつけません。

引っかかりが見当たらないときは、分からないまま次の検査へ進み、確認する範囲を広げていきます。

Q. 施術前後の変化を患者さんに伝える意味は何ですか?

A. どのように変わったかを患者さん自身が理解できると、施術を受けた価値を実感しやすくなります。

変化を少しずつ見せ、硬いところは硬いと正直に伝えることが、信用につながります。