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鼠蹊部の痛みの原因が腰椎にもある場合|反射として原因をたどる検査の流れ
腰痛・臀部の痛みの原因がわかる検査法|動きを止めて硬さを触り分ける
腰痛の原因が腰にないとき|整体師教える本当の原因の見つけ方
2026/8/14
腰痛は、整体院に多く相談が寄せられる症状のひとつです。だからこそ「腰を丁寧に施術したのに、しばらくするとまた戻ってしまう」という壁に、多くの施術者がぶつかります。
この記事は、整体師・治療家の先生に向けて、腰痛を「腰だけ」で捉えない見立ての考え方を整理するものです。
熊谷剛による腰痛施術の動画をもとに、痛む場所ではなく原因を探すという視点を、臨床でどう使うかとともにまとめました。

監修者
熊谷 剛
監修者
熊谷 剛
疲労回復整体オンラインサロン代表。「結果が出せる整体師に負担を掛けない技術」である疲労回復整体の生みの親でもあり、過去に技術を学んだ整体師は延べ13,000人を超える。

監修者
菅原 春樹
監修者
菅原 春樹
体育大学卒業後、整体師スタッフとして熊谷先生が経営する整体院に就職。現在は整体院2店舗を経営し、患者さんの平均在籍期間は約11ヶ月、LTVは20万円を超える。
今の技術に、限界を
感じていませんか。
今の技術に、限界を感じていませんか。
✓ 「なぜ治らないのか」を患者に説明できない
✓ 施術後すぐに元に戻り、根元から変えられない
✓ 治せない症状を前にすると、正直こわい
✓ 何度セミナーを受けても、変わらなかった
この記事でわかること
腰痛の原因が腰以外にあることが多い理由
問診と股関節の可動域チェックで原因を絞り込む流れ
原因を整えたあとに起こる変化のとらえ方
腰痛の対応で医療機関へ紹介すべき危険なサイン
ー 今回取り上げる動画 ー
今回のテーマ
今回のテーマは「腰回りの可動域チェック」です。動画の受け手は腰まわりの痛みを訴える方で、痛みが出るのは、うつ伏せで寝ているとき。熊谷は問診からおよそ1分で、「原因は左の足(股関節)です」と見当をつけます。
腰まわりの痛みを訴えており、うつ伏せで寝ているときに痛みが出る
左の股関節の動きが右に比べて硬く、伸展しづらい
腰の痛みの原因として、股関節から続く負担が疑われる
熊谷が施術を組み立てるうえで軸にしているのは、患者さんが来院する目的です。動画では次のように話しています。
ここがポイント
患者さんは整体を受けに来ているわけではありません。症状を治して、その先にやりたいことをするために来ています。
腰痛の原因は腰にあるとは限らない
なぜ腰以外を見る必要があるのか、その背景から押さえます。体は全身がつながって動いているため、腰の負担は腰だけで生まれるわけではありません。
股関節や骨盤まわり、背中や脚の動きが制限されていると、その分の負荷を腰が肩代わりします。結果として、腰にばかり痛みが集中して現れます。
この動画では、その仕組みがはっきり現れています。受け手は「うつ伏せで寝ているときに痛む」と答えました。
股関節は普段、立っているときも座っているときもわずかに曲がった状態(屈曲傾向)にあり、骨盤も後ろに傾きがちです。うつ伏せになると、股関節は強制的に伸ばされる姿勢(伸展)になります。
股関節が伸びにくいと、伸ばそうとする力の分のストレスが腰椎にかかり、腰の痛みとして現れます。「寝るときの腰痛」の背景に、股関節の硬さが隠れていたという見立てです。
熊谷の考え方
症状のある場所に原因があるとは限りません。腰が痛いからといって腰だけを見ていると、本当の原因を見落としてしまいます。
腰痛の原因を検査で絞り込む流れ
原因を腰以外に探すといっても、当てずっぽうで触るわけではありません。
まず問診と検査で体の状態を確かめ、どこが動きにくいか、どこを整えると腰の負担が減るかを見立ててから施術に入ります。この動画では、次のように進められました。
問診で痛みの出る場面を聞く — 「症状は何かありますか」「どういうときに痛みが出ますか」と聞き、受け手から「うつ伏せで寝ているとき」という答えを引き出します。
痛む姿勢から原因の見当をつける — うつ伏せになると股関節が強制的に伸ばされ、伸びにくい分のストレスが腰にかかります。熊谷はこの仕組みから、原因の見当を左の足(股関節)に絞りました。
股関節の可動域を左右で比べる — 実際に足を動かし、股関節の可動域を左右で比べます。左の股関節は右に比べて硬く、伸展しづらいことが確認できました。左の硬さが腰を引っ張り、負担をかけているという見立てです。
整えてから同じ動作を確かめる — 座った姿勢・立った姿勢で動きを確かめ直し、可動域が変わることを受け手と一緒に確認します。変われば見立てが合っていたと判断できます。
この流れのなかで熊谷が強調するのは、問診はただ症状を聞くだけの場面ではないということです。
ここがポイント
どういうときに痛みが出るのかを聞くだけでも、体がどういう状態になっているのかを理解できる手がかりになります。
原因を整えたあとの変化
見立てが固まったら施術に移ります。この動画では、腰そのものを強く押すのではなく、原因と見立てた左の股関節まわりの硬さを整えました。すると、それまでの股関節の動きが変わり、腰への負担が減っていきます。
施術のあとは、座った姿勢と立った姿勢の両方で動きを確かめ直します。動画でも、受け手が立って「楽です」「違いますね」と変化を実感する場面が確認できます。施術前と同じ動作を同じ条件で比べることで、変化を本人に体感してもらうのが、この確認のねらいです。
変化をその場で見せていくこと、残っている課題も正直に伝えることが、患者さんからの信頼と次の来院につながります。
※効果や経過には個人差があります。ここで述べているのは疲労回復整体の考え方に基づく一例です。
臨床への応用ポイント
この見立てを自分の臨床に落とし込むときの要点を整理します。
「どういうときに痛むか」を問診で聞き、体の状態を推測する材料にする
痛む姿勢が体にどんな負荷をかけるかを考え、原因の見当をつける
股関節の可動域を左右で比べ、硬い側を腰への負担の候補とする
整えたら同じ動作で変化を確認し、合わなければ見立てを更新する
変化はその場で本人に体感してもらい、残る課題も正直に共有する
動画の内容を臨床に取り入れる前の安全確認
腰痛のなかには、整体の対象ではなく、医療機関での検査・治療が必要なものが含まれます。施術者としては、次のようなサインがあるときは無理に施術を進めず、速やかに医療機関への受診をすすめ、必要に応じて連携する姿勢が欠かせません。整体でできることには限界がある、という前提を持っておくことが安全につながります。
危険なサインを見逃さない
脚のしびれや、力の入りにくさをともなう腰痛
排尿や排便のコントロールがしにくいなど、膀胱直腸の異常をともなう
安静にしていても痛む、夜間に強く痛む、発熱をともなうといった腰痛
これらのサインは、整体の見立てで扱う範囲を超えている可能性があります。判断に迷うときも、まず医療機関の受診をすすめることを優先してください。
オンラインサロン
会員の声
オンラインサロン会員の声
「正直に言うと、近くにいる同業の仲間にはあまり教えたくない——それくらい、差がつくと感じています。」
会員/施術歴20年以上
「入るのに悩んでいるなら、とりあえず3か月間入って全部のコンテンツ見てください。きっと良さが分かると思います」
柔道整復師 / 自費院独立開業
「症状の根本原因を探る検査技術と体が治るプロセスに沿った施術を学びたければ疲労回復整体オンラインサロン一択ですね」
整体師 / 施術歴10年以上
まとめ
腰が痛いという訴えでも、原因は腰以外にあることが少なくありません。この動画では、うつ伏せで寝るときに腰が痛むという問診から、股関節の伸展の硬さが腰への負担を生んでいると見立て、左の股関節を整えて変化を確かめました。
ポイントは、問診で痛む場面を聞くこと、痛む姿勢が体に与える負荷を考えること、股関節の可動域を左右で比べること、そして整えたら同じ動作で変化を確認することです。合わなければ見立てを更新します。
変化はその場で患者さんに体感してもらい、残る課題も正直に共有することが信頼につながります。一方で、しびれや膀胱直腸の異常などのサインがあるときは、迷わず医療機関への受診をすすめてください。
よくある質問
Q. 腰を施術しても痛みが戻るとき、どこを見ればよいですか
A. 腰以外に原因の候補を広げます。この動画でも、うつ伏せで寝るときに痛むという訴えから、股関節の硬さが腰への負担を生んでいると見立てました。股関節や骨盤まわり、脚や背中の動きの制限が、腰の負担を生んでいないかを検査で確かめます。
Q. 腰痛の原因を絞り込む検査には、どのようなものがありますか
A. まず問診で、どういうときに痛みが出るのかを聞きます。次に、その姿勢が体にどんな負荷をかけるかを考え、原因の見当をつけます。この動画では、股関節の可動域を左右で比べ、左の股関節が硬いことを確認しました。候補を整えてから同じ動作を試し、楽になるかどうかで見立てが合っているかを確かめます。詳しい手順は動画をご確認ください。
Q. ぎっくり腰のような急な腰痛は、整体で対応してよいですか
A. 急性の強い腰痛では、まず危険なサインがないかを確認することが先です。しびれや力の入りにくさ、発熱、安静時や夜間の強い痛みなどがある場合は、施術を進める前に医療機関への受診をすすめてください。そうしたサインがなければ、状態を確かめながら慎重に対応します。
Q. 医療機関へ紹介すべきレッドフラグには、何がありますか
A. 脚のしびれや力の入りにくさ、排尿・排便のコントロールがしにくい膀胱直腸の異常、安静時や夜間の強い痛み、発熱をともなう腰痛などです。これらは整体で扱う範囲を超えている可能性があるため、速やかに医療機関の受診をすすめ、必要に応じて連携します。

