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五十肩で腕が上がらない|整体師が経過と動作から考える施術を解説

2026/8/24

この記事は、五十肩・四十肩で腕が上がらない患者さんを担当する治療家(整体師・柔道整復師・鍼灸師)に向けて、疲労回復整体の考え方を整理したものです。

五十肩は、同じ「腕が上がらない」でも時期によって体の状態が大きく変わります。急に痛みが強い時期に無理に動かすのか、動きが固まってきた時期にどこを整えるのか、判断を誤ると患者さんの不安を大きくしてしまいます。

本記事は、熊谷剛の動画をもとに、五十肩の経過の見方と、腕が上がらない原因を肩関節だけに絞らずに見立てる流れをまとめています。

要点は「時期で対応を変える」ことと「腕が上がらない原因を検査で絞り込む」ことの2つです。施術者としてどこを見て、どう確かめていくかを一緒に整理していきましょう。

監修者 熊谷剛

監修者

熊谷 剛

監修者

熊谷 剛

疲労回復整体オンラインサロン代表。「結果が出せる整体師に負担を掛けない技術」である疲労回復整体の生みの親でもあり、過去に技術を学んだ整体師は延べ13,000人を超える。

監修者 熊谷剛

監修者

菅原 春樹

監修者

菅原 春樹

体育大学卒業後、整体師スタッフとして熊谷先生が経営する整体院に就職。現在は整体院2店舗を経営し、患者さんの平均在籍期間は約11ヶ月、LTVは20万円を超える。

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この記事でわかること

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五十肩の経過を急性期・拘縮期・回復期の時期で捉える考え方

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腕が上がらない原因を肩関節だけに絞らずに見立てる視点

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原因を検査で絞り込んでいく施術の流れ

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医療機関へ紹介・連携すべき危険なサインの見分け方

今回のテーマ

今回のテーマは「五十肩・四十肩で腕が上がらない」です。この記事では、熊谷の施術実演の動画をもとに、実際に腕が上がらない方へどう触れてどう確かめていくかを整理します。あわせて、五十肩の経過と時期の考え方も見ていきます。

臨床では、同じ「腕が上がらない」という訴えでも、背景は人によってさまざまです。痛みの強さ・動かせる範囲・眠れているかどうかは一人ひとり違い、五十肩に至る経過そのものが違います。現場でよくある訴えを3点で確認します。

  1. 腕を上げようとすると途中で止まり、それ以上動かせない

  2. 夜になると肩が痛み、寝返りや就寝が妨げられる

  3. 左右どちらか一方が特に動かしにくく、日常動作に支障が出ている

このような訴えを聞いたとき、いきなり肩そのものを動かしにいくのではなく、「その人の五十肩がどのように進んできたのか」「腕が上がらない原因はどこにあるのか」を先に見立てることが大切です。ここを飛ばすと、痛みの強い時期に刺激を入れすぎたり、原因の場所を外したりしてしまいます。

熊谷の考え方

見ているのは、肩のまわりだけではありません。足も全部引っ張られています。左右差を比べると、片側にはひっかかりがなく、もう片側に突っ張りがあります。どの角度で抵抗が加わるかを見ながら、原因を探していきます。

五十肩の経過と時期の考え方

五十肩を見立てるとき、まず押さえておきたいのが経過の考え方です。五十肩はある日突然、同じ状態で始まるのではなく、一人ひとりの生活や体の変化の積み重ねとして進んでいきます。

この経過には段階があります。生活の乱れから始まった変化が、やがて姿勢や体の重み、仕事などによる負担として、体に表れてきます。同じ「腕が上がらない」でも、どの段階の問題が主になっているかは人によって違います。

今どの時期に近いのかをその場の検査で見立て、変化に合わせて見立てを更新していくことが必要になります。

熊谷の考え方

五十肩は、急性期的な炎症が起きているケースもあります。そのため、施術後に全て痛みが改善するとは限らず、むしろ炎症の特徴により施術後に痛みが増すケースもある、ということを患者さんに事前に伝えておくことが重要です。

腕が上がらない原因を検査で絞り込む流れ

腕が上がらない原因を見立てるとき、疲労回復整体では肩関節そのものだけを見るのではなく、肩の動きに関わる全身のつながりを確かめていきます。

脚や体の側面まで含めて、どこが引っ張られているのかを全体で見ています。ここでは、実演の流れに沿って、検査で見立てを進める手順を示します。

  1. 腕の上がり方と引っかかりを確かめる — 腕を上げてもらい、どこまで上がるか、途中で引っかかる・突っ張る場所がないかを見ます。どの角度で抵抗が加わるかが、原因を探す手がかりになります。

  2. 肩以外のつながりも見る — 肩の周りだけでなく、脚や体の側面、肩甲骨まわり、肋骨付近の動きまで確認します。肩だけに問題がなくても、つながる部分に突っ張りや動きの悪さがあることがあります。

  3. 左右差を比べる — 左右の上がり方や引っかかりの出方を比べます。片側だけに突っ張りがある、動きに差があるという左右差が、原因の場所を絞り込む手がかりになります。

  4. 原因と思われる場所を整えて再確認する — 見立てた場所を整えたうえで、もう一度腕を上げてもらい、動きが変わるかどうかで見立てが合っているかを確かめます。変化を患者さんに見せながら、見立てを更新していきます。

実演の動画では、この流れのなかで「今は強い痛みの時期なのか」という状態の見極めも合わせて行っています。痛みが強い時期に刺激を入れすぎると、炎症が強くなって逆に痛みが増すこともあるため、体の反応を見ながら進めるのが基本です。

原因を整えたあとの変化

原因と見立てた場所を整えると、その場で腕の上がり方が変わることがあります。

途中で止まっていた腕が少し上まで動く、動かしたときの引っかかりが軽くなる、といった変化を、施術者だけが把握するのではなく、患者さんにその場で確かめてもらうことが大切です。

この体の変化をちょっとずつ患者さんに見せていくことが、信頼とリピートにつながります。逆に、まだ硬さが残っている場合は、硬いところを硬いと正直に伝えることが信用を作ります。

あわせて実演動画で強調されているのが、「直しすぎない」ことです。直したい気持ちがあっても、体が今の状況で受け止められる範囲を超えて刺激を入れると、痛みの強い時期には炎症が強くなり、逆に痛みが増してしまうことがあります。

どの程度まで整えるかを見極めながら進めるのが、五十肩のような痛みの出やすい症状では特に大切です。

※効果や経過には個人差があります。

ここがポイント

直したい気持ちはありますが、直しすぎると逆に治りにくくなります。症状を治すために体を壊すのではなく、体が治るように整えて、症状が治まっていくことを患者さんに届けるのが大切です。

臨床への応用ポイント

ここまでの内容を、実際の臨床で使えるポイントとして整理します。

  • 生活の乱れから姿勢や負担の問題へという経過のなかで、どの段階が主な問題になっているかを整理する

  • 腕が上がらない原因を肩関節だけに絞らず、脚や体の側面、肩甲骨まわりまで含めて確かめる

  • 検査をしながら見立てを更新し、左右差や引っかかりを手がかりに原因を絞り込む

  • 施術前後の変化を患者さんにその場で確かめてもらい、直しすぎない範囲で進める

  • 硬さが残る部分は正直に伝え、経過を追う姿勢を共有する

動画の内容を臨床に取り入れる前の安全確認

五十肩・四十肩の見立てには、整体で対応してよい範囲と、医療機関へ紹介・連携すべき範囲があります。腕が上がらない訴えの背景には、五十肩以外の原因が隠れていることもあるため、施術に入る前に危険なサインがないかを確認します。次のようなサインがあるときは、無理に施術を進めず、まず医療機関の受診をすすめる判断が必要です。

危険なサインを見逃さない

  • 転倒や打撲などの外傷の直後から、まったく動かせない

  • 発熱・腫れ・熱感をともなう(感染の兆候が疑われる)

  • 手のしびれや、力が入りにくい感覚をともなう

これらは整体の範囲を超える可能性があるサインです。施術者が診断をするのではなく、必要と判断したときは医療機関へ紹介・連携し、受診を経てから施術を検討する流れを取ります。

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会員の声

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「正直に言うと、近くにいる同業の仲間にはあまり教えたくない——それくらい、差がつくと感じています。」

会員/施術歴20年以上

「入るのに悩んでいるなら、とりあえず3か月間入って全部のコンテンツ見てください。きっと良さが分かると思います」

柔道整復師 / 自費院独立開業

「症状の根本原因を探る検査技術と体が治るプロセスに沿った施術を学びたければ疲労回復整体オンラインサロン一択ですね」

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まとめ

五十肩・四十肩で腕が上がらないとき、まず押さえたいのは「五十肩の進み方は一人ひとり違う」という点です。生活の乱れから始まった体の変化が、姿勢や負担の問題へと広がっていく経過を踏まえながら、急性期・拘縮期・回復期のどこに近いのかを見立てることで、今やるべき関わり方が変わります。

そのうえで、腕が上がらない原因を肩関節だけに絞らず、脚や体の側面、肩甲骨まわりまで含めて検査で絞り込んでいきます。整えた結果をその場で患者さんに確かめてもらい、痛みの強い時期には直しすぎない範囲で進めることが、信頼とリピートにつながります。

また、外傷直後の動かなさや感染の兆候、しびれなど、整体の範囲を超えるサインがあれば、医療機関へ紹介・連携する判断も大切です。経過と原因の両面から見立てる姿勢を、日々の臨床に取り入れてみてください。

よくある質問

Q. 五十肩の経過に整体はどう関われますか

A. 五十肩は時期によって経過が変わり、進み方にも個人差があります。整体は、腕が上がらない原因を見立てて整え、動きの変化を確かめながら経過を追っていく関わり方をします。「必ず早く変化する」とお約束するものではなく、今の時期に合った関わり方を積み重ねていくことが大切です。

Q. 時期によって施術は変わりますか

A. はい、変わります。痛みが強い急性期は無理に動かさず体への負担を抑えることを優先し、動きが固まってくる拘縮期は制限に対して整えていく、というように時期で関わり方を変えます。まず今どの時期に近いのかを検査で見立ててから施術内容を決めていきます。

Q. 腕が上がらない原因はどこを見ればよいですか

A. 疲労回復整体では、腕が上がらないからといって肩関節だけを見るのではなく、肩の動きに関わる周辺の連動も含めて確かめます。症状のある場所に原因があるとは限らないため、検査をしながら原因と思われる場所を絞り込み、整えた結果で見立てが合っているかを確認していきます。

Q. 医療機関へ紹介すべきサインはありますか

A. 外傷の直後からまったく動かせない、発熱・腫れ・熱感をともなう、手のしびれや力の入りにくさをともなう、といったサインがあるときは、整体の範囲を超える可能性があります。施術者が診断をするのではなく、必要と判断したときは医療機関へ紹介・連携し、受診を経てから施術を検討します。

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