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肩こりの原因は肩だけじゃない!動作と左右差から考える施術
肩を揉んでも、肩甲骨をゆるめても、しばらくすると戻ってくる肩こりがあります。
この記事では、治療院を営む、またはこれから独立を目指す施術者に向けて、熊谷剛の実演動画をもとに、肩こりの原因を肩以外から探し、施術につなげるまでの見立ての考え方を解説します。
肩こりの原因は、肩にあるとは限りません。どこを検査し、何を手がかりに原因を絞り込むのか。
その判断と考え方の参考になれば幸いです。

監修者
熊谷 剛
監修者
熊谷 剛
疲労回復整体オンラインサロン代表。「結果が出せる整体師に負担を掛けない技術」である疲労回復整体の生みの親でもあり、過去に技術を学んだ整体師は延べ13,000人を超える。

監修者
菅原 春樹
監修者
菅原 春樹
体育大学卒業後、整体師スタッフとして熊谷先生が経営する整体院に就職。現在は整体院2店舗を経営し、患者さんの平均在籍期間は約11ヶ月、LTVは20万円を超える。
今の技術に、限界を
感じていませんか。
今の技術に、限界を感じていませんか。
✓ 「なぜ治らないのか」を患者に説明できない
✓ 施術後すぐに元に戻り、根元から変えられない
✓ 治せない症状を前にすると、正直こわい
✓ 何度セミナーを受けても、変わらなかった
この記事でわかること
「肩が上がらない・上げると痛む」という主訴への検査の入り方
痛みの出かたから原因のタイプを絞り込む考え方
硬いところを柔らかくしてから整える施術の流れ
施術前後の変化を患者さんと確かめる方法
今回のテーマ
熊谷がセミナー形式で、肩の痛みを訴える受け手に対して、見立てから施術までを実演しています。動画の受け手は、右の肩が上がりづらく、腕を上げると痛みが出るという訴えです。熊谷は肩を直接揉むところから始めるのではなく、まず痛みの出かたを確かめるところから入っていきます。
現場でよく見られるのは、次のような流れです。
肩が痛いと聞くと、反射的に肩へ施術する
その場は軽くなるが、来院のたびに同じ訴えが戻ってくる
肩を触っても変わらない受け手に、対応できなくなる
熊谷は、肩の痛みで大切なのは、症状のある場所をすぐ触ることではなく、原因のタイプを絞り込むことだと整理します。原因のタイプが分かれば、施術そのものは長くなくても変化が出る、という考え方です。
肩こりの原因は肩にあるとは限らない
なぜ肩以外を見る必要があるのか。その背景から説明します。「肩がこる」「肩が痛い」と言われると、多くの施術者は肩へ手を入れます。ところが、症状のある場所と、その症状を生んでいる原因の場所は、必ずしも同じではありません。
動画の受け手も、痛みは右肩の上げる動作に出ます。しかし熊谷は右肩だけを見るのではなく、反対側の動きや体のねじれ、硬さの違いまで比べていきます。そして「神経の問題ではなさそう」「筋肉系の問題」「ねじれに問題があるパターン」と、原因のタイプを絞り込んでいきます。痛みのある肩をそのまま揉むのではなく、まず原因のタイプを見極める。ここが、この動画の入口です。
症状という結果だけに触れているうちは、その場は楽になっても戻りやすくなります。原因の側に触れるからこそ、変化が続きやすくなるのです。
熊谷の考え方
肩に症状があっても、原因が肩にあるとは限りません。痛みの出かたを確かめて、原因のタイプを先に絞り込むことが大切です。
だからこそ、肩の痛みでは「肩を揉む」前に、体のどこに負担が生まれているかを探す視点が要ります。ここが、その場しのぎの施術と、戻りにくい施術との分かれ目になります。
検査で原因を絞り込む流れ
「肩以外に原因がある」と言っても、勘で当てるわけではありません。施術に入ってよい状態かを確認したうえで、問診から順に確かめ、原因のタイプを絞り込んでいきます。動画では、次のような順序で進めていました。
問診で痛みの出かたを確かめる — 「いつ・どの動きで・どこに出るか」を聞きます。動画では「右肩が上がりづらく、上げると痛みが出る」ことを確認しました。腕を伸ばしたときには出ず、上げる動作で詰まる感じがある——この出かたから「神経の問題ではなさそう」と切り分けています。
反対側と比べて硬さを確かめる — 症状の出ない左側も含めて動きを確認します。左側は動きの最後で引っかかりはあるものの、症状は出ません。続いて硬さを触って確かめます。症状の出る側と出ない側を比べることが手がかりになります。
体のねじれと引っかかりを見る — 体のねじれ具合と、動かしたときに引っかかる場所を確かめます。「ねじれに問題があるパターン」「筋肉系の問題」と見立て、負担のかかる側の当たりをつけます。
施術する場所を定める — 引っかかりの強い側を確認し、実際に施術する場所を定めます。硬いところは、先に柔らかい状態を作ってから整えます。
仰向けでも張りと耐える力を確かめる — 施術のあとも確認を続けます。仰向けで片側だけ張っている場所、力を入れて耐えてもらったときに片側だけ耐えられない場所を探し、まだ残っている問題を見つけます。
この流れの軸になるのは「比べる」ことです。左右を比べる、姿勢を変える前後を比べる、触れる前と後を比べる。単独で「硬い・悪い」と判断するより、比較したほうが違いがはっきりします。患者さんに変化を認めてもらうときも、左右や施術前後を比べてもらう方法が一番分かりやすくなります。
原因を整えたあとの変化
原因のタイプを絞り込めたら、施術に移ります。ここでも大切なのは、力任せに強く押すことではなく、硬いところを先に柔らかい状態にしてから整えることです。動画では、基本の手順に加えて、上級テクニックの「ABC」を組み合わせて施術していきます。「ABC」は疲労回復整体の上級テクニックで、基本の手順(ベーシック)と組み合わせることで、多くの症状をパターンとして扱えるようになると説明されています。
施術の途中には、判断の区切りがあります。動画では、一段階の施術を終えたところで「この時点で症状が出なければ、そこで終えてもよい」と話しています。この時点で腕は上がるようになっており、受け手も「良くなってきている」と変化を実感していました。
ただし、前側の引っかかりが残っていることも分かり、後ろ側へ動かすときの張りに左右差があることも確認されました。引っかかる側に絞って、片側だけを整えるという進め方です。
さらに仰向けでも確認を続けます。片側は柔らかいのに反対側は硬いという左右差を見つけ、力を入れて耐えてもらうテストでは、片側だけ耐えられませんでした。問題のある側を整えると耐えられるようになり、もう一度動かしてもらうと、ほぼ症状は出ないというところまで確認しています。
ここがポイント
硬いところは先に柔らかい状態を作ってから整えます。施術の途中で症状の出かたを確かめる区切りを持ち、症状が収まっていれば、そこで終えてよいと判断します。
※効果や経過には個人差があります。ここで紹介している内容は、動画での見立てと施術の一例です。
臨床への応用ポイント
動画の講義パートでは、この流れを学び方の面から整理しています。基本の手順(ベーシック)と上級テクニック(ABC)を組み合わせれば、多くの症状はパターンとして扱えて、ほぼ収まる。一方で大切にされているのは、手技の暗記ではなく「なぜそうなったのか」の理解です。セミナーで理解してできるようになり、実際の臨床でスキルを磨いていく——という段階で学ぶことが想定されています。
肩の痛みでも、まず痛みの出かた(どの動きで・どこに出るか)を問診で確かめる
症状の出る側と出ない側を比べ、硬さや引っかかりの差を手がかりにする
体のねじれと動きの引っかかりから、原因のタイプを見立てる
硬いところは先に柔らかい状態を作ってから整える
施術の途中で症状を確かめる判断の区切りを持ち、収まっていれば終えてよい
施術後は同じ動作をしてもらい、変化を患者さん自身に確かめてもらう
熊谷の考え方
基本の手順とABC(上級のテクニック)を組み合わせれば、多くの症状はパターンとして扱えて、ほぼ収まります。大切なのは、なぜそうなったのかを理解して、そこまで持っていく流れを学ぶことです。
動画の内容を臨床に取り入れる前の安全確認
肩こりの中には、施術で扱う範囲を超えるものが混じっていることがあります。施術者には、危険なサインを見分け、対応できる範囲を超えると判断したときに、医療機関へ紹介・連携する役割があります。
危険なサインを見逃さない
腕や手の強いしびれ、力の入りにくさなど神経症状をともなう
安静にしていても続く痛み、夜間の痛み、発熱をともなう
転倒や事故などの外傷の直後から続く強い痛みや腫れがある
病気の診断や治療は医療機関の領域です。こうしたサインがある場合は、施術を進める前に、医療機関との連携を優先します。見分けて適切に紹介できることも、施術者の専門性の一つです。
オンラインサロン
会員の声
オンラインサロン会員の声
「正直に言うと、近くにいる同業の仲間にはあまり教えたくない——それくらい、差がつくと感じています。」
会員/施術歴20年以上
「入るのに悩んでいるなら、とりあえず3か月間入って全部のコンテンツ見てください。きっと良さが分かると思います」
柔道整復師 / 自費院独立開業
「症状の根本原因を探る検査技術と体が治るプロセスに沿った施術を学びたければ疲労回復整体オンラインサロン一択ですね」
整体師 / 施術歴10年以上
まとめ
肩の痛みの原因は、肩にあるとは限りません。動画では、痛みの出かたから「神経の問題ではなさそう」と切り分け、筋肉系・ねじれのパターンとして見立てていました。問診→反対側との比較→ねじれと引っかかりの確認→施術する場所を定める、という順で原因を絞り込みます。
施術は、硬いところを先に柔らかい状態にしてから整えます。途中で症状の出かたを確かめる区切りを持ち、収まっていれば終えてよい。仰向けでの張りの左右差や、耐える力の違いも手がかりになります。
施術後は同じ動作を比べ、変化を患者さん自身に体感してもらいます。危険なサインがあるときは、医療機関へ紹介・連携します。変化をその場で見せることが、施術の質と信頼につながります。
よくある質問
Q. 肩を施術しても変化しないとき、どこを見ますか?
A. 触っている場所そのものを疑います。肩に症状があっても原因が肩にあるとは限らないため、痛みの出かたを聞き直し、症状の出る側と出ない側の動き・硬さの差を比べます。体のねじれや動きの引っかかりも手がかりになります。
Q. 肩甲骨はがしは肩こりへのアプローチとして有効ですか?
A. 肩甲骨まわりを動かす手技も、原因の側を整えたうえで使えば助けになります。ただし、原因を確かめずに肩甲骨だけを動かしても、症状という結果に手を加えているだけになり、変化は長続きしにくくなります。
まず検査で原因を絞り込む順序が結果につながります。
Q. 慢性的な肩こりで原因を絞り込むには、どんな検査をしますか?
A. 問診で痛みの出かたを確かめ→反対側と動き・硬さを比べ→ねじれと引っかかりを確認→施術する場所を定める、の順で進めます。
痛みの出かたから神経系か筋肉系かを切り分け、仰向けでは張りの左右差や、力を入れて耐えられるかを比べることも手がかりになります。左右と施術前後を比べることが基本です。
Q. 肩こりの患者さんを医療機関へ紹介するべきなのは、どんなときですか?
A. 腕や手の強いしびれ・力の入りにくさ、安静時の痛みや夜間痛・発熱、外傷直後から続く強い痛みなど、危険なサインがあるときです。
施術者が対応範囲を超えると判断した場合は、施術を急がず、医療機関への紹介・連携を優先します。

